隔たり

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的山は頭を掻きながら、めんどくさそうに言う。 「俺も危ないとは思うんだがな、連携のとりやすさを考えるとこうなるん」 「多分、連携だだ崩れですよ」 「でも、その辺はお前がどうにかしてくれるだろ?」 的山はニヤリと笑い裕を見る。 このヤロー! すべてを押し付ける気マンマンであることが直ぐにわかった。 「私には二人の関係を無視して連携をとれるとは思えません!」 「だから谷山もいるんだろ?」 「それは……」 確かに谷山との連携には問題ない、むしろ良すぎるぐらいだ。だけど……。 「指揮するのは二人です。二人を無視する訳にはいきません!」
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