光陰の矢

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ピッ……ピッ…ピッ…。 静かな部屋に無機質な音が響く。 暗いな……いや、明るいのか? 霞む天井を見ながらそう思う。 俺は確か……そうだ!負傷して運ばれたんや! 少しずつ意識がハッキリする中、自分の額に何か暖かいものが当たったのに気がついた。 「勝……勝生きてるのか?」 「男に泣きながら言われても嬉しくねぇな」 疲れた表情をした裕にそう言う。 「悪かったな。一尉とか琴美じゃなくて」 「あれ?お前三佐を呼び捨てしてたっけか?」 勝はキョトンとした顔で聞いた。
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