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そんな都合の良い話があるか!降伏するから闘えなど!
「もう戦闘は終わった以上、これ以上の血を流す気はない!」
『ですが、今あなた達は戦場にいます。次に狙われるのはあなた方ですよ?』
……コイツ!
学は最後に折れた。
「わかった。応じよう……だが、そちらの軍も加勢するように報告を回してくれ」
『了解しました』
ブツリときれた無線の後、急に1人にされたような気分になる。
何故、戦争は終わるのに俺らは闘うのか?
そう思うが思いとは裏腹の言葉がでる。
「只今をもってアメリカ軍はすべての武器、施設を廃棄した。……だが、未確認の機体により攻撃を受けている、陸上自衛隊及び連合軍は支援にうつれ!」
学は自分の吐き捨てた言葉が、いかに残酷だったか、未だに知らなかった。
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