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裕は的山が話した過去について、真剣に聞いていた。
元の会話から脱線した話ではあったが、この男の過去を聞きたいという願望から。
「すまないな、話が反れてしまって」
「構いませんよ。聞いてて面白いですし」
的山は自分の胸ポケットからマイクロチップを出し、それを渡す。
「その中には機体のチューニングパーツの情報とモデルのデータが入っている。それをもとに自分の専用機を考えるんだな」
「わかりました。それではこれで」
裕は出ようとするが、的山に止められた。
「任務の事だが重要な任務だから、くれぐれも頼んだぞ!」
「はい。それでは失礼しました」
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