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外は朝とは言えかすみがかった空ではなく、明るい日差しが上からさしている。
どうやら、大分話してたらしいな……。
携帯電話を開くと、呼ばれてから二時間経っていたことを示している。裕は先程の話をまとめていた。
一尉と三佐を抑えるのと谷山に報告しないとな。
自分の仕事がとても難しいということを振り返り、小さな欠伸とともにため息がもれた。
施設内を明るく、眩しく照らす陽は、この冬前の季節からすると寒さを緩和する素材としては足りないくらいである。
ダウンかなんか羽織るべきだったな。
そう思い、寮に向けて足を動かした。
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