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「下がったわけねぇだろ!」
「じゃあ何を焦っとるん?」
裕はここで決心を決める。
「お前、絶対泣くなよ」
「何で泣くんだよ!」
「実はな……二階級上がって三尉になった」
「へぇ~」
あぁ、言っちまった。だから、勝にはショックが大きいと思ったんだよ……って。
「へぇ~。で終わりかよ!」
裕は今までに無いくらい声を張り上げて言う。それを、勝はツボにはまったのだろうか笑い始めた。
「笑うなよ!」
「わ……ワリィ……あ、余りにも今のお前のテンションが面白くて」
「お前なぁ、俺はお前が傷つかないようにと思って」
勝はある手紙を机の上に置いた。
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