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「俺らが抑えるにも無理があるよなぁ」
勝はそう言葉をこぼす。
「あんな化け物抑えれたら、今頃俺らは支部長になってるよ」
「だよなぁ。俺らをハムスターと例えると二人は虎にちげぇねぇ」
「虎じゃねぇよ竜だよあれは。てか、ハムスターってちっさすぎだろ」
こんな漫才じみた言葉でさえ、今の空気をフォロー出来てはいないだろう。
「ともかく……死なない程度に最善を尽くそう」
そう言う勝の声には力が無い。裕もテンションが下がったまま相槌をうつ。
ホントに当日の任務は大丈夫だろうか……。
そういう思いを秘めて――。
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