足音

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頬を赤らめながら言う裕の顔を見て琴美は 「相変わらず優柔不断なところは変わらないのね」 と言う。 「だいたい三佐が!」 琴美は天使というのがふさわしいような笑顔で言う。 「今は誰もいないから昔通りに話していいわよ」 「……ですが」 「幹部にそんなに楯突いたらクビにするわよ」 裕はしょうがないと思い溜め息をついた。 そういえば、こいつも一尉に負けないくらい、負けず嫌いだったな。 「後で文句言うなよ劉崎」 「それでよし!」 琴美は納得したように言った。
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