足音

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それからどれくらい経っただろうか、大分話し込んでいた気がした。 「それにしてもみんな遅いわね。今何時?」 裕は携帯電話の時間を見て言う。 「11時だよ。そろそろ起こしに行くかな」 「待って!」 琴美は声を上げて言った。 「もう少し話していましょうよ?」 「でもな……」 「仕事は来週よ?まだ余裕あるじゃない」 「そういう訳にはいかないだろ」 そう言って裕が立ち上がった瞬間ドアが開いた。 「遅れてすまん!ってまだお前らだけか?」 現れたのは的山であった。自分で言い訳をするには酒の飲みすぎらしい。
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