足音

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裕は琴美の方を見た。さっきまでの友達という空気と打って変わって、上官という空気になっている。 切り替え早いな。 裕は切り替えの遅い自分に目を向けながらそう思う。 「ホントに遅れてすまん!ともかく國館三尉は谷山を起こして来てくれないか?」 「谷山なら多分もうすぐ来ると思いますよ」 「?」 的山は裕の言った意味がよく分からなかった。そしてそれと同時にドアが開く。 「あっちゃ~。一佐来ていましたか」 言わずとしれた勝だった。 「あれ?神崎二尉いませんね」 勝はあたりを見回してそう言う。
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