足音

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的山は自分自身遅れたこともあり勝が遅れたことを怒らなかった。 「仕方ない……劉崎三佐、悪いが神崎一尉を起こしに行ってくれないか?」 的山は男は女子寮に行けないと言うルールから琴美に頼んだ。 「起こしに行かなくても勝手に来ますよ。それより会議遅れているんですから早く始めませんか?」 的山は困ったように言う。 「だがな……」 そう言った瞬間ドアが勢いよく開く。入ってきたのは案の定、葵であった。 「遅れてスミマセン。会議終わりましたか?」 悪びれる様子もなく自分の空いた席に腰を下ろした。
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