足音

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またはじまったよ……。 男性陣はそう思いながらこの進展を見ていた。考えてみると、当初から予測していたことが起こったということになる。 「遅刻したならそれなりの態度があるでしょ?」 琴美は完璧に怒っている。常識上、遅刻したなら多少空気を読んで入るが、葵のやることは空気を読まないことが多い。 男性陣は琴美の怒りの矛先が、同じく遅刻した自分たちに降りかからないように黙っていた。 「態度って言っても私はそれなりの態度をとってるつもりですけど?」 ……それはないだろ。 心の中でそのようなツッコミが聞こえる。
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