269人が本棚に入れています
本棚に追加
的山は口論する二人に歩み寄った。
「会議が進まないから、もうそろそろ―…」
「「一佐は黙って下さい!!」」
二人の声は見事にハモった。
「だがな……」
的山は二人のこの声に気圧されて怯んでいた。だが、ここで琴美が納得したかどうか分からないが言う。
「わかりました。今日はこの辺にしときます」
やっとわかってくれたか!
的山はホッと胸をなでおろすが、それは甘かった。
「あら?ではこれは私の勝ちってことでいいのね?」
おぃぃ!!せっかく止めれたと思ったのに。
葵の言葉は完璧に琴美に対する二度めの宣戦布告であった。
最初のコメントを投稿しよう!