足音

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的山は口論する二人に歩み寄った。 「会議が進まないから、もうそろそろ―…」 「「一佐は黙って下さい!!」」 二人の声は見事にハモった。 「だがな……」 的山は二人のこの声に気圧されて怯んでいた。だが、ここで琴美が納得したかどうか分からないが言う。 「わかりました。今日はこの辺にしときます」 やっとわかってくれたか! 的山はホッと胸をなでおろすが、それは甘かった。 「あら?ではこれは私の勝ちってことでいいのね?」 おぃぃ!!せっかく止めれたと思ったのに。 葵の言葉は完璧に琴美に対する二度めの宣戦布告であった。
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