変わりゆく心

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『さあ、みなさん!待ちに待った班決めです!』 元気よく学級委員言うと、 『わぁーい!!』 クラス中が沸いた。 言葉通りみんな待ちに待っていたのだ。 しかし、拓魅は修学旅行には行けない。 今からの事はどうでもいいことなのだ。 そんな事を思っても、やはり少し鼓動ははやくなる。 楽しみな物はやはり楽しみらしい。 『では、出席番号順にクジを引いてもらいまーす!』 『えっー!』 またクラス中がざわめく。 文句言う者、喜びガッツポーズをする者と様々だ。 確率は同じはずなのだが…。 拓魅は、山田なので、案の定最後から二番目。 最後は吉田である潤だった。 出席番号順にクジを引いていく。 どうやら紙には、何班なのか数字が書いてあるみたいだ。 『お前何班?』 『俺一班!』 『俺一緒!』 などと、声が聞こえてくる。
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