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次は、由紀ちゃんの番だ。
由紀ちゃんはやはり、クラスでも相当人気らしい。
何人かの男子が由紀ちゃんの方を見ている。
もちろん拓魅と潤もその一人だ。
由紀ちゃんがクジを引き、中身を見る。
すると、隣の女子が由紀ちゃんに話しかけた。
『由紀、何班?』
その問いの答えに、何人かの男子は、耳を集中させた。
『私、四班!』
『なんだ!違う班じゃん!』
その言葉を何人かの男子達も言いたかっただろう。
あからさまにへこんでいる男子を何人か目にした。
『四班か!』
潤もそう思ってるに違いない。
今更
『神』
頼みなどする気も起きないが、念のため祈ってみる。
どうせ死ぬなら潤が由紀ちゃんと同じ班になった方がいいのだが…。
最後にいい想いをして死にたいかも?!
そんな事を思っていると、ついに拓魅の番がきた。
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