変わりゆく心

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クジも引き終わり、学級委員が最後を締め括る。 『じゃあ、今引いたクジに、名前を書いて前に出してから帰って下さい!後は、こっちでまとめます!なお、不正行為防止の為、全員がクジを前に出すまで私が監視しときます!』 流石は学級委員。 ガードが固い。 思い通りの友達と班になれなかった人達が、渋々クジを前に出していく。 拓魅と潤もクジを出し、帰る事にした。 『潤!部活は?』 『修学旅行前で、気が抜けてるから今日は来なくていい!だってさ!』 なるほど。 やはり今日の寝坊も昼休みの呼び出しもそういうことか。 納得して、拓魅は、 『じゃあ、帰りますかー。』 『おう!帰りましょーや!』 二人は、いつもの道を帰り始めた。 百パーセントあの話題が出るとわかっておきながら、拓魅は潤の口から出るのを今か今かと待ち望んだ。
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