566人が本棚に入れています
本棚に追加
/155ページ
『けどさ、やっぱ、お前とも同じ班になりたかったな。』
急に、声のトーンを変えて潤が言った。
『なんだよ!いきなり!気持ちわりぃ!』
『だって、俺ら!いつまでも友達じゃん!』
潤は、いつもはないくさいセリフを吐く。
幼なじみの拓魅だからわかる。
この声のトーンに、くさいセリフ。
昔から潤が何かを訴えようとするときに使うものだ。
拓魅は察した。
『ははーん。さてはこいつ、由紀ちゃんが俺の事好きって事を知ってて、抜け駆けさせまいとしてるな。友達だろ。平等に行こうな!って、事か。』
そう考え、
『当たり前じゃん!心配すんなって!』
最初のコメントを投稿しよう!