変わりゆく心

27/35
前へ
/155ページ
次へ
拓魅は、ガタガタと震えながら、 『嫌だ!死にたくない!死にたくない!!』 それしか今の拓魅の頭の中にはなかった。 すると、 『拓魅ー!帰ってるんでしょ?御飯にするわよー!』 いつもと同じ母の晩御飯を知らせる声が、一階から聞こえてきた。 拓魅は、少しでも気を紛らわせるため、御飯を食べる事にした。 返事もせずに、ベッドから起き上がり、自分の部屋を出た。 リビングへ向かい、階段を下りながら、拓魅はずっとあることばかりを考えている。 そのせいか、やけに足取りが重い。 一歩一歩、ゆっくり下り、リビングへと着いた。
/155ページ

最初のコメントを投稿しよう!

566人が本棚に入れています
本棚に追加