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拓魅は、ガタガタと震えながら、
『嫌だ!死にたくない!死にたくない!!』
それしか今の拓魅の頭の中にはなかった。
すると、
『拓魅ー!帰ってるんでしょ?御飯にするわよー!』
いつもと同じ母の晩御飯を知らせる声が、一階から聞こえてきた。
拓魅は、少しでも気を紛らわせるため、御飯を食べる事にした。
返事もせずに、ベッドから起き上がり、自分の部屋を出た。
リビングへ向かい、階段を下りながら、拓魅はずっとあることばかりを考えている。
そのせいか、やけに足取りが重い。
一歩一歩、ゆっくり下り、リビングへと着いた。
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