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笑顔を浮かべながら入ってきたのは看護婦の高橋と本田の二人だった。
二人とも取り立てて美人とは言えないものの、
忙しくても笑顔を絶やすことのないことから評判が良かった。
「いや、申し訳ない、気にしないでくれよな」
「いいですよ、でも妹さんにはちゃんと謝ってくださいね」
「・・・」
高橋と本田は二人で顔を見合わせていたずらっ子のようにクスクスと笑っていた。
こうなるとどちらが院長か分からなくなる。
―その時一本の電話が鳴り響いた―
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