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あるところに女の子がいました。
小さな小さな女の子は不思議な世界に住んでいます。
少女の世界は小さな森とその森を挟んだ老人の家と老婆の家だけです。
その世界はいつも霧に包まれ薄暗く鬱蒼としています。
小さな小さな女の子は身寄りがありません。
だから老人と老婆に面倒を見てもらっています。
でも老人と老婆はとても仲が悪くて離れて暮らしています。
二人とも女の子のことが大好きで、目に入れても痛くないほどに可愛がっていました。
だから本当は独占したいのですけど女の子が喧嘩を嫌うので一日ごとに面倒を見ることにしていました。
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