転校

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「どーかしたんですか?」 俺は心配じゃないけど 心配そうに聞いてみた。 「いやぁ、あのな。その転校生は…。男が苦手で…上手く話せないというか 近づけないというか…あっ 俺には大丈夫だけど♪ 祐紀とはにはもう警戒しちゃって どーしよーもないんだよ」 若干ニヤニヤしながら話す理事長を蹴飛ばしたかったが、そんな事よりここは男子校で共学ではない。なのにどうして男が苦手なのに来てしまったのかという疑問がフツフツと浮かんできた。 「まぁ…頑張ってもらうしかないよな 祐紀、すまないが悠里先生を連れてきてくれ」 「はい、わかりました」 ガチャ 「失礼しました」 理事長室を出ると、少しニッと微笑む。理事長の困った顔 あんな顔をさせる転校生はどのような子なのかと 少し楽しみになった あとちなみに 何故口調が違うのかと言うと表では敬語で"私"といっていた方が色々楽だから、 最後に言い忘れていたのだが、俺は生徒会副会長 合川 祐紀(アイカワ ユキ)だ 以後よろしく って俺はいったい誰に言ってるんだ… 祐紀side END
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