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「ゆう!?…」
体を揺すられる…誰だろう。ふと重い瞼をうっすらと開けてみる
「ゆうーーっ」
視界に入ってきたのは
せっかくのイケメン顔を若干くしゃくしゃにして俺の名を呼ぶ叔父さんだった。
「う、うるさ…ぃ」
あまりにも声がでかくて耳がおかしくなるかと思った。
「ご、ごめを。でもうなされてたから心配になって…」
と言った叔父さんは凄く優しく笑みになって 俺までもが微笑みそうなくらいかっこ良かった。
つか俺うなされてたんだ…、
「あ、ゆう」
「ん?」
「もう少しでLHRが始まるから、ゆうも学校に行かないと」
「あ!そーだった」
まぁ夢の事は流そう。今は学校の事に集中しなければ…。
すると叔父さんは何やら袋を持ってきた。
「何コレ?」
「ゆうの制服と…変装道具v」
「…は?」
制服はわかるけど、何故ゆえ変装道具? あれだろ…?変装ってカツラとかメガネとか…
「こっちにも色々事情があってね…してもらわなきゃ俺が困る」
と言って制服の他にボサボサなカツラに大きめのメガネに黒のカラコンを渡された。黒のカラコンは俺の派手な目の色を隠すためだと思うけど…
「…ま、まじ?」
「大まじ。」
正直言ってこんなん着けてたら絶対イジメの対象だろ。
「さぁ 早く着替えないと、遅刻しちゃうよ?」
「うう……仕方ねえ。」
しぶしぶ俺は着替える事にした。ただし、叔父さんの目の前で。
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