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『呼び出しがあったから来てみたが、2人のイチャつきを見せられるとはな。』
ヤマトは怖い顔をしている。
『何勘違いしてんだよ、ヤマト!』
『フッ、何が勘違いだよ!2人で顔を赤らめて!それのどこがイチャイチャしてないって言うんだよ!』
ヤマトはかなり怒っている。
『わかんねーやつだな!』
『うるせぇ!』
ヤマトの拳が太一を捕らえ、太一はドサッと尻もちをついた。しかし、太一も負けられない。立ち上がりヤマトに殴りかかった。
『止めて!』
ドカッ!
倒れたのは空だった。とっさにヤマトを庇い拳が直撃した。
『空!?大丈夫か?』
太一は空に駆け寄った。
『だ、大丈夫。それよりヤマトは?』
ヤマトは驚いた表情で立ち尽くしていた。
『ヤマト!まだわかんねーのか?空の本当の気持ちが!』
『…。』
『空はお前のことが好きなんだよ!俺じゃなくてお前なんだよ!』
ヤマトは顔を伏せた。
『ヤマト、ごめんね。私、ヤマトのことが好きなの。この前は、その、恥ずかしくって…。』
ヤマトは顔を上げ、涙声で言った。
『俺も、空のことが好きだ!大好きだ!でも自信なくて…。太一との方がお似合いなんじゃないかって思って…。ごめん…。』
空は微笑んだ。
『本当?嬉しい。』
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