三角形 ~太陽と月~

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『呼び出しがあったから来てみたが、2人のイチャつきを見せられるとはな。』 ヤマトは怖い顔をしている。 『何勘違いしてんだよ、ヤマト!』 『フッ、何が勘違いだよ!2人で顔を赤らめて!それのどこがイチャイチャしてないって言うんだよ!』 ヤマトはかなり怒っている。 『わかんねーやつだな!』 『うるせぇ!』 ヤマトの拳が太一を捕らえ、太一はドサッと尻もちをついた。しかし、太一も負けられない。立ち上がりヤマトに殴りかかった。 『止めて!』 ドカッ! 倒れたのは空だった。とっさにヤマトを庇い拳が直撃した。 『空!?大丈夫か?』 太一は空に駆け寄った。 『だ、大丈夫。それよりヤマトは?』 ヤマトは驚いた表情で立ち尽くしていた。 『ヤマト!まだわかんねーのか?空の本当の気持ちが!』 『…。』 『空はお前のことが好きなんだよ!俺じゃなくてお前なんだよ!』 ヤマトは顔を伏せた。 『ヤマト、ごめんね。私、ヤマトのことが好きなの。この前は、その、恥ずかしくって…。』 ヤマトは顔を上げ、涙声で言った。 『俺も、空のことが好きだ!大好きだ!でも自信なくて…。太一との方がお似合いなんじゃないかって思って…。ごめん…。』 空は微笑んだ。 『本当?嬉しい。』
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