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【友情】石田 ヤマト
友情。これが一匹狼の俺の一番の個性。
友情って一体なに?なぜ俺に友情の紋章が与えられたのか?俺はデジタルワールドでの冒険中ずっと考えていた。
初めは友情なんて言葉は俺にとったらただ重荷でしかなかったんだ。
だって俺の一番の宝物は弟のタケルだったし、太一はライバル、仲間は単なるメンバーでしかなかったから…。
それにあの時の俺はとても臆病なやつだったんだよ。
裏切られるんじゃないかと思ったら怖かった。みんな俺から離れていくんじゃないかと思ったら怖かった。
俺はいずれ1人ぼっちになるくらいだったら最初から1人でいた方がいいとさえ思ったんだ。
でもそんな俺を最後の最後まで信じて俺のそばにいてくれたパートナーのガブモン。
いつも俺のわがままに付き合ってくれた。自分だって寒いはずなのに、俺に毛皮をかけてくれた夜もあったよな。俺は一生忘れない。
俺はガブモンに友情ってものを教えてもらった気がするよ。
友情はただ友に情けをかけることじゃない。言葉じゃ上手く言えないけど、仲間を信じるとか仲間を守りたいとか、そういう気持ちのことを言うんだと思う。そして、たぶん仲間を思えば思うほど気持ちや言葉より先に体が動くんだろうな。
もちろん人によって友情の定義は違うと思う。
だけど仲間を大切にしたい気持ちは共通だと俺は思いたい。
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