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「あいつはいけないものを見てしまった」
『そうだ、そうだ』
「これは外部に漏れたら…」
「処分するほかにあるまい」
「どうやって処分しようか」
「火あぶりはどうか?」
「いや、ギロチンでざっくりなんていうのは」
男女の語らいが聞こえる。
手を動かそうとした。だが金具で固定されているため、びくともしない。
そういう間に、黒い服の人達がやってきた。
私は心の中で、こんなふうに思ってた…
(殺されるのかな、そんなのいやだ、恋愛とか旅行とかまだまだ楽しいこと何もしてないよー。
私があんなところで本なんか読まなければよかった~、そして早く逃げればよかった~
死にたくないー)
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