解かされて封印

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行人達は、オババの家に着いて、少しばかり待たされた…… 行人 「はぁ………」 すず 「どうしたの?行人?溜め息なんかついて……」 あやね 「なんだか顔色も悪そう……」 行人 「いや、そんな事じゃないんだ……ただ、しまとらさんのあの様子………ただ事じゃないような気がして………何だか胸騒ぎがするんだ………」 すず 「行人……」 いつになく暗い顔の行人に、すず達は、深く心配した。 美咲 「お兄ちゃん……」 まち 「行人様、おせんべい食べて、元気つけて。」 行人 「ありがとう、まち。」 すず 「あ、私も食べたーい♪」 美咲 「あ!私もー!!」 あやね 「ちょっと、みんなずっこいわよ!」 行人 「みんな……ありがとう。」 行人の笑顔に、ドキッするすずと、あやねと、まちと、美咲。 行人 「それじゃあ、食べようか。」 行人達が、せんべいを口に頬張る。 が……… 行人、すず、まち、美咲 「うぐっ!!!」 あやね 「あれ?みんな、どうかしたの?」 あやね以外は、せんべいをかみ砕く事もままならない状態になってしまった。 あやね 「こんなに美味しいのに♪」 行人、すず、まち、美咲 「辛っ!!!」 口の中が激しく痛む。 そして、手元にあったお茶を一斉に飲む。 行人 「死ぬかと思った……」 まち 「まさか、間違えてあやね専用のおせんべいを持って来るなんて………」 美咲 「まだひりひりする……」 すず 「ふにゃー………」 あやね以外のテンションは、あっという間に下がってしまった……
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