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オババ
「じゃが、まだ希望は残っておる!!」
行人達は、その言葉に飛び付くかのように、面を上げる。
行人
「一体、それは何なんですか?」
オババ
「鬼じゃ!」
すず
「鬼!?」
梅々
「で、でも鬼って、普通悪者じゃないんデスか!?」
オババ
「まあ、普通ならの話じゃ。しかし、この鬼は、人を守るための鬼なのじゃ。」
行人
「でも、どうやって?」
オババ
「この鬼は、音撃という技を使うのじゃ。音撃とは、その名の通り、音を武器にする技で、これを使う鬼の事を、音撃戦士という。」
しのぶ
「さ、侍でござる!」
オババ
「まぁ、確かに音撃戦士は、武士が元じゃからのぅ……。」
みちる
「どこにいるんですか!?」
美咲
「その鬼は!」
その言葉を聞いて、オババは黙り込んでしまった。
行人達は、少しだけざわつき始める。
オババ
「……………実は言うと、鬼はまだおらんのじゃ!」
行人達は、期待した事と、現実のギャップに驚きを隠せないあまり……
行人達
「ええええええええっ!!??!!?」
思わず叫んでしまった…
行人
「そんな……」
オババ
「鬼は、なるものじゃからの~。」
行人達
「え?」
…
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