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ここは、一人を除いて、人間はみんな女性の藍蘭島………
今日も、やっぱり平和です。
「お姉様ー!!」
巫女さんの格好をした、女の子が、必死に叫んでいる。
「まったく!また、掃除当番サボって…!」
忙しく、姉を探すこの少女は、あやね。
列記とした巫女さんだが、巫女としての力は余り強くない。
一方、探されている姉はというと………
樹木の上で、高見の見物をしていた。
「…うるさいわね~…!………でも、あんなしつこく家の周りを、探しているなんて………あやねにしては、珍しく冴えている………」
姉と言っても、小柄な妹よりも少しながら小さく、見た目では、あやねの方が年上に見えてしまう程である。
そんな彼女は、まち。
あやねと同じく、巫女であり、巫女としての力は強く、数体の式神を、操る事が出来る。
あやねが諦めずに、家の周りを、探しているのを見ていたまちは………
「見つかるのも、時間の問題か………」
樹木から降りて、箒を持って、掃除を始めた。
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