命灯華-イノチトモシビ-
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辺りを見渡し、自分の居場所が分からない。 いつからここにいたのだろう? どうやってここに来たのだろう? 思い出せなかった。 夢でも見ているのだろうか? だって私は裸足だ。 紅と白と黄金色に光輝いて見える花に囲まれ、空には星一つないのに月だけがぽっかり浮かんでいる。 意識ははっきりしているのに、ここに来るまでの経緯を思い出せない。 私は永遠ともいえるくらい広がる花原を歩き出す。
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