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涙
1
君が恥ずかしがりながら
手を差し出した
凍えたその手は愛しくて
同時に苦しくて
暖かさが君の手に零れ落ちた
体を震わせた君の仕草
何も見逃すまいと
君をその手は抱いた
確かめるように 触れ合いながら
夜を溶かして 午前零時を告げた
※
長い間見つめたのは今日が初めてだ
愛しさより切なさが溢れる
別れを知りたくて人を愛する
そんなに器用じゃなくて
君に注げなかった愛の深さに
僕の形した 愛だけここに残った…
2
通りを歩きながらずっと
お似合いでいたかった
あの日の影は見せ付けるように笑った
何一つ変わらない思いに苦しむ
頬をつたった涙は
君が置いてった物だから
もう一度あえるまで
流していいよね 君がくれたモノだから…
※
君を想うそれだけで幸せなのに
ひとつひとつ拾っては涙流して
想えば想うほど君に会いたい
行き着いたその先が目に見えてるとしても
どんな事も越えてみせる
君がそこにいるから…
「ずっとずっと一緒だよ
いつか必ず迎えにいくから…」
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