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「出来なかったらしなくてもいいんだ。別に僕は怒ってないし。ただアスランが何かしてあげるって言うから…」
「い、行ってくる…」
「いいの?」
真っ赤な顔で頷きながら、アスランは出て行った。
幼いアスランはきっと分からないだろうね。だからこそ、お願いできたんだけど。
好きな人にご主人様って呼ばれて満たされる支配欲なんて。
「紅茶…でよかったか?」
「うん」
程なくして戻ってきたアスランは、ドアから顔だけを出しそう聞いてきた。
「早くこっち来てよ」
にっこりと笑って、手をオイデオイデと振る。
ドアをゆっくりと開け、アスランが部屋に入ってくる。
真っ白はフリルのたくさんついたエプロン。対照的なアスランの赤い顔。
アスランが僕のところによってくる間、じっくりとその姿を楽しんだ。
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