...お願いアスラン...

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 スーパーコーディネイターとはいえ、僕も人間だから苦手分野だってある。  というか、だいたいマイクロユニット製作なんて軍の下級の整備士がやるような仕事は、僕には向いてないと思う。  単純……いや、素直なアスランは話しをした時「俺も助かる」って満面の笑みでお礼を言ってきたけど…僕がアスランに90%近くを作らせようって考えてるの、やっぱり分かってなさそうだった。  アスランのそんな扱いやすいところも大好きだけどね。  そうして今、コンピューターの画面に齧り付いている。  2人で1つの画面を見ているせいで自然とアスランの身体が僕に密着している。  まあ、これくらいのことでドキドキしてしまう程僕は経験不足でも無いけれど、画面が切り替わるごとに僕の方へ身を乗り出してくるアスランは、その度に自分の身を危険にさらしていることには気付かないだろう。
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