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……チョロい。
そんな内心を悟られないよう、「ごめんねアスラン…」と呟きながら僕はデスクを離れた。
これで明日には、アスランの手により僕(達)の最高の戦艦が出来るだろう。
全く、アスランは物事を深く考えないお馬鹿なお坊ちゃんだ…。
横になっていたベットでそんなことを考えていたら。
「へえぇ」
アスランの感心するような声が聞こえた。
初めは無視をしていたけど、「ふーん」だか「わぁ」だか呟き続けるアスランのあまりのウザさにイライラしながら、画面の方へ目を向けた。
どうやらアスランは内部構造を見ているようだった。
「キラ、見てこれ」
「…どうしたの?……眠いんだから今はあんまり話しかけないでよ」
「この戦艦、すっごく設備がいい…。温泉だってあるよ」
…だからなんだよ。
とは思ったけど、相手はアスランだからね。笑顔で返事をした。
「へぇ…すごいね」
「この温泉、『天使湯』っていうんだってさ」
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