...お願いアスラン...

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…センス悪っ。 軍のむさ苦しい兵士どもが乗る船の温泉にそのネーミングはないだろう。というかその温泉自体、捨て駒である兵士どもにはもったいない代物だな。いや、上層部だけ使用可能なのかな…。それにしても地球軍の奴等め、税金をこんなところに使っていたのか。別に僕が払っているわけじゃないけど、人の金で優雅な生活を送っている奴のことを考えると少し羨ま…いやいや、僕には関係ない。 …約0.6秒間地球軍に対するそんな考えが浮かんできたけど、今はアスランとの会話の最中だからね。瞬時に思考を入れ替えた。 「天使の湯か…一度本物を見てみたいよね。きっと綺麗だよ」  何しろ税金を使いに使った軍の最高級戦艦だから。 「天使の湯…キラに似合いそうだね」  ……は?  突拍子もないアスランの言葉に、僕の思考は一瞬停止した。  アスランはにこにこと笑いながら僕の方を見ている。どうやら聞き間違いじゃなかったみたいだ。 「アス…ラン?どうして僕に似合うって…」 「キラはほら…天使みたいだから」  突然何を言い出すんだろう。
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