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「僕は別に怒ってないよ。ただ、アスランの気がすまないって言うんなら…ちょっとだけ、言うこと聞いてもらおうかな」
自分が好きで命令するのではなく、アスランのために命令するんだ。
そう強調し、続ける。
「喉乾いたから、飲み物欲しい…な」
「ああ、それだったら…」
「ただし」
頷こうとするアスランを制止する。
「フリフリのエプロンを着て、『お持ちしました、ご主人様』っていってね」
にっこり。僕はアスランの言うところの天使スマイルでそう告げた。
「…エプロン?」
「そう。ある?」
「ある、とは思うけど…」
「じゃあ、お願い」
首をかしげ、目の前で合掌して苦笑してみせる。
アスランはうっ…と顔を真っ赤にする。
アスランでなくとも、この僕の「お願い」ポーズはきついだろう。何たってこの僕だし。
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