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あの日、涙を流している君を見た
僕は、その涙を拭う事しか出来なかった
それ以外に、君に何が出来たのだろうか…
【最初で最後の、】
僕と君は幼馴染
幼い頃からまるで双子のように育ってきた
僕の隣には、君がいて
君の隣には、僕がいる
それが当たり前だった
今までも
そして、これからも
ずっと続くと思っていた…
ある夏の日の事だった
僕は夏休みの宿題も終わり、残り少ない夏休みをどう過ごすか考えていた
そんな時、君からのメール
-ヒマなら遊ばない?
まるで見計らったかの様なタイミング
思わず、僕は笑ってしまった
-もちろん!
直ぐさま返事を送る
-じゃあ、いつもの場所で
君からのメールを見て直ぐさま用意をする
-了解
返事を打って家を出る
自転車に乗って約束の場所へと向かう
約束の場所までもう少し
急ぐ気持ちを抑え、自転車を走らせる
信号待ちの時間さえも惜しい
約束の場所にはもう君がいた
見付けた君は携帯を眺めてる
疑問に思っていると携帯が鳴った
-あとどれくらいで着く?
すぐ近くに僕がいる事に気付かない君に僕は少しばかりの笑みを浮かべながらも返事を打つ
-すぐ着く
不思議がる君に更にメールを打つ-今、交差点
顔を上げた君に手を挙げる
驚いた君につい笑ってしまう
すると、君は真っ赤になり顔を背けた
ついつい笑いが零れてしまう
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