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「知尋ー!知沙が泣いてるわ。ちょっと見てくれないかしら?」
包丁を片手にキッチンから沙穂がオレに向かって叫ぶ。
「オムツだよ。替えておくから。」
オレは知沙の所に行き、丁寧にオムツを替えた。
あの後スタッフにはかなり叱られ、もちろんオレが男だったことは再度スクープされた。
だからこそ今は沙穂と二人で産休を取れて、こうして家に居られるわけなんだけど。
オレの母親はオレが女としてテレビに出た時から気づいていた。
そんなオレを暖かい目で見守ってくれていた。
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