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「けどこの子は生まれる汚れを知らないまま死んでいった。だからこの子を生まれ変わらせる…お母さんの中に戻してね」 美由がそう言って由和を包んでいた布からナイフを取り出した。 「…!」 私の体は誰かに押さえつけられたように動けなかった。 「由和をお願いね。」 「美由…!」 腹をナイフで切り裂かれる激痛と由和が入ってくる異物感に私は声にならない悲鳴を上げた。 薄れゆく意識の中で最後に見た物は血にまみれて笑う美由の姿だった。 「もう捨てないでね。お母さん」
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