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義母は、義父のする事に無頓着な人でした。
というのは、義父に「それは違う」と言おうものなら、逆ギレされてしまうからです。
結婚自体、お互いの兄と姉に決められたそうで、義母としては嫌で仕方がなかったようです。
義母は、私達の前では私達を擁護する発言をしていましたが、腹の中で何を考えているか、よく解らない人でした。
うつ病で父親に逆らえなくなって、私と義父が喧嘩した際は、私の肩を持ってくれていたので、ずっと味方だと信じていました。
義母は、住み慣れた団地を離れたくないと、私達とは別居したいと伝えてきました。
しかし、同居を楽しみにして譲らない義父に、半ば引きずられるようにして、連れてこられたのでした。
よく40年あまりの結婚生活が送れたものだ、と不思議でなりませんでした。
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