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「おはよう、お父さん、お母さん」
「おはよう、美由」
「おはよう、体の調子は大丈夫かしら?」
「うん」
初めまして、私は美由
「具合悪くなったらすぐ言うんだぞ?お前一人の体ではないんだから」
「そうよ。美由ちゃんは昔から我慢する子だから」
「大丈夫だよ。ありがとう」
目の前にいるのは私の両親
と言っても血は繋がっていないけど
私は昔に生みの親である母に捨てられた。
本当の母は私に赤いランドセルを渡して
―いつか必ず迎えにくるからね。それまでいい子にしてるのよ?―
そう約束して…
私はその約束を信じていた。
どんなに辛い事があっても、バカにされても必ず来てくれる
そう信じて…
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