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「子供はいないのか?」 俺が何気なくした質問に心なし、美由が固まったように見えた。 「美由?」 「いるんだけど今日は旦那に預けて来ちゃった♪」 「そうか…そういえば家族の人にはちゃんと話してあるのか?ここにくると」 「…」 何故か美由が苦笑いする。 「実はね…両親にはお父さん達には会ってはいけないって言われてて、黙って抜け出して来ちゃった。」 「美由…」 「だからしばらくここにいさせてほしいの」 「それは別に構わないが…」 「ありがとうっ!」 そう言って笑う美由は本当に美和子にそっくりだ。 「今度は子供も連れてくるね。旦那に協力してもらって」 「旦那も大変だな…」 やはりどこの家庭でも女性は強いようだ。
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