17人が本棚に入れています
本棚に追加
俺達の間には子供がいない。
正確にはいたが、会えなかったというのが正しいだろう
俺達はたった一人の娘、美由を捨ててしまったのだから
そして俺は唯一残された家族だった美和子も失ってしまった。
俺は…明日からどう生きればいいのだろうか
「…」
俺は放心状態で参列者を眺めていた。
その中で美和子にそっくりな女性がいた。
正確には若い頃の美和子だろう
「美和子!?」
あまりにも似ていたので俺は思わず立ち上がった。
参列者の視線が女性に集まる。
最初のコメントを投稿しよう!