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俺達の間には子供がいない。 正確にはいたが、会えなかったというのが正しいだろう 俺達はたった一人の娘、美由を捨ててしまったのだから そして俺は唯一残された家族だった美和子も失ってしまった。 俺は…明日からどう生きればいいのだろうか 「…」 俺は放心状態で参列者を眺めていた。 その中で美和子にそっくりな女性がいた。 正確には若い頃の美和子だろう 「美和子!?」 あまりにも似ていたので俺は思わず立ち上がった。 参列者の視線が女性に集まる。
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