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「もしかして…由貴お父さん?」
彼女の戸惑ったような声に俺は驚きを隠せないでいた。
頭の中では否定する声が聞こえる
「まさか…美由…なのか?」
「うん…新聞でニュースを知って…」
美由がうつむいた。
「まさかとは思ったけど…やっぱりお母さんだったんだ…!」
ポロポロと美由の目から涙がこぼれ落ちる。
「やっと…やっと会えたと思ったのに…!」
「美由…」
「こんな再会望んでなかった!」
人目をはばからずに声を上げて泣き出した美由を俺は抱きしめた。
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