忘れられない人

2/15
4人が本棚に入れています
本棚に追加
/50ページ
映画館でずっとなぐさめてくれてた人は、同じ学年の男の人だった。 沙希が紹介してくれて名前がわかった。『南勇』君で、すぐに仲良くなって付き合うようになった。 でも、二人で歩いてたら通りすがりの叔父さんには、『お嬢二人なかいいんだね』って言われた。 叔父さんに向かって、勇 『俺、女じゃないですよ』って必死に言ってるのを見て私は『クスックスッ』と笑ってたら 勇 『何、笑ってんねん!』 『いいやん、それだけ勇は可愛い顔してるねん』 勇 『男が可愛いって言われて嬉しいわけないやろ!』 そんな、よくじゃれあっていた。
/50ページ

最初のコメントを投稿しよう!