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一ヶ月が過ぎたある日祐から電話がかかって来た。それは、自分の耳を疑いたくなる内容だった。
『もしもし』
祐
『友か?』
『うん!何?まだ学校でしょ?あぁ休み時間か!』
祐
『真面目に聞いてくれ!勇が死んだ!』
『はぁ?しょうもない嘘つかんとってや!』祐
『いくら俺でもそんな嘘つかへんわ!』
『・・・・なっ・・何・・言ってんの・・・ついていい嘘と悪い嘘があるやん!それは悪い嘘やで』祐
『・・・・だから・・・嘘やないねん・・・』
『明日、葬式するねんけど、友は来れるか?』
『・・・・わかった。明日駅で待ってるわ』
電話を切った後、妹や弟がいる前で母の胸で思いっきり、子供みたいに、泣きじゃくってしまった。
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