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人間には幸せと言う物が存在する。それは誰もが求める、どんな財宝よりも価値がある物だ。
幸せを掴む為に人間は苦労、努力などの苦しみを自ら進んで行うのだろう。
それは俺としても例外ではない。
当時俺は神聖アカバム教国、通称アカバムの兵士だった。
兵士と言っても武術の才能は微塵も見えず、日々それなりに汗をかかない程度に働いていた。
努力や苦労など、俺には縁のない。楽だから楽しい、それが俺の理念だ。だから俺はこのまま楽に楽しく生きて行ければ満足、思っていた。
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