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猫「何かって………?」
鬼「……ハァ…やっぱり刺したんだね」
猫「だって綺麗だったんだもん……」
鬼太郎は籠から一枚葉を取り出すと、
鬼「これ、消毒になるんだ。はい。指出して」
猫「うん………」
指を見せると鬼太郎は、葉っぱを擦って液体を出すと、それを指に塗ってくれた。
猫「ありがとう……
ねぇ…ほっといたらどうなったの?」
鬼「?何も特にはならないけど、少し腫れたりはするかな。」
猫「…なんだ。良かった…」
鬼「ああでも言わないと猫娘は隠すと思ったからだよ。」
猫「……ごめん」
鬼「あはは💦💦別に謝る事じゃ無いよ。僕もさっき刺してしまったからね。」
猫「そうなんだ……あはは」
その後買い物に出掛けた。
特に変わった物を買う事は無かった…。
実はちょっと買い物と聞いて、少し期待してしまったんだけどね。
『こんなもんよね。』
家に着くと、親父さんはいなかった。
すると、鬼太郎は手紙を書き始めた。
猫「ん?誰に書いているの?」
鬼「うーん。多分聞かない方がいいと思うよ。」
『そんな事言われたらきになって仕方ないじゃないのよ!!!』
猫「へぇ~。じゃあラブレターでも書いているの?」
鬼「……違うよ。」
そういうと鬼太郎は書くのをやめて、
買い物籠から花を出した。
『あの花……昼間の』
鉢に植え替えると。
袋に包み始めた…。
猫「それ??」
鬼「そう昼間に刺したあの花…贈ろうと思ってさ。」
猫「気がつかなかった。誰に贈るの……?」
鬼「……怒らないなら言うけど。」
猫「怒る訳ないじゃん」
鬼「葵ちゃんにだよ。朝ねずみ男からホワイトデイの話を散々聞かされたからね。」
猫「じゃあさっきの手紙も?」
鬼「……そうだよ。」
そういうとピーとカラスを呼んで、手紙と花を渡した。
『そういう事か……』
あ…だから鬼太郎あの時自分も刺したって言っていたんだ……。
そうだよね。葵ちゃんにだよね…。
猫「あたし……帰るね」
鬼「え?」
猫「あはは💦ちょっとやる事思い出しちゃったんだ。
じゃあ…」
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