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「ついて来ないで」と突き放して教室から出るときに
加奈子の寂しそうな顔が一瞬見えた。
なんか捨てられた子犬みたいな目で、私にはない素直さがあった。
―………保健室のベッドの上で横になって考えてた。
私が加奈子に対して冷たくしちゃうのは…
…単なる嫉妬なのかも…
私にはないものばかり持ってて
加奈子の回りにはいつも友達がいる。
素直で優しくていつも笑ってて、みんなを寄せつける…
私と正反対…。嫉妬するなんて私は幼いな。
大人ぶってるだけで全然大人になれてない…
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