秋月型防空駆逐艦について

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まず従来の駆逐艦が4、5日に一回ずつ燃料補給をしなければならない面倒を廃し、当初 18ノットで1万海里の航続力を要求してきました。 空母は航続力が長いので護衛艦も足が長くなければなりません。 これは普通の駆逐艦の倍以上の1200トンも重油を積まなければなりません。 ちなみに陽炎、夕雲型駆逐艦は599トン、朝潮型駆逐艦は540トンでした。 しかしこの要求を満たすには4千トンもの大型艦になってしまい、技術陣は無理と判断し軍令部は譲歩して、 航続力を8千海里にし速力も35ノットから33ノットに下げる事にしました。 空母は艦載機の発着艦時30ノット以上出すので最低限必要な速力でした。 やがて実現したのが 乙型駆逐艦秋月型で 甲型駆逐艦の2000トンに対し2700トン(燃料搭載量1080トン)と大きくなりました。 空母の護衛艦が敵に肉薄して魚雷攻撃をかける事はまず考えられていなかったので、魚雷を積む計画は当初ありませんでした。 しかし後に「こんな便利な大型駆逐艦に発射菅を積まなければ勿体無い」と要望が出て、次発装填装置(予備魚雷の装填装置)と92式4連装魚雷発射菅を一基載せましたが、ソロモン諸島のクラ湾夜戦の「新月」以外に使われた事はありませんでした。
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