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今日も一日が終わった。
いつもの帰り道。
いつものように寄り道。
まだ夕日というには高い陽が、川面をきらきらと反射させているのが眩しく、手で遮りながらうっすらと眼を細める。
鞄を投げ出し、土手に寝転がって、ただぼーっと空を眺める。
どうでもいい授業、どうでもいい教師達、どうでもいいクラスメイト。
代わり映えのしない日常。
何もかもに、興味がわかない。
僕は何のために生まれて、どうして今もまだ、生きているのだろう。
最近、よくそんなことを思うようになった。
ほかの奴らは考えないのかな、こーゆーコト。
いつもバカみたいに騒いで、悩みなんて何にもなさそうなあいつら。
…どうでもいい。
眼を閉じ、三月のまだ少し冷たい風が頬をくすぐるのを感じた。
気持ちいい。
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